みなさんは再就職手当はご存じですか?
私自身が退職後初めて雇用保険(失業保険)を受給することになり、ハローワークの雇用保険説明会に出席して初めて知った制度がありました。
知った制度は再就職手当と就業促進手当金の2つの制度で、早期に再就職を決めた時に支給される就職支援金のことです。
今回は雇用保険受給資格者が、早期に再就職した時に支給される支援金を解説します。
(※雇用保険受給資格者とは、ハローワークで雇用保険受給手続きをした方のこと)
雇用保険説明会に参加して再就職手当は
早期に再就職を促す前向きな制度なのだと感じたよ。
再就職手当の条件について
雇用保険の手続きのときに触れましたが、私は退職してすぐは失業保険を受給ぜず再就職するつもりでした。
理由は雇用保険の受給手続きを取ってすぐ再就職出来た場合、雇用保険の基本手当(失業保険)をもらわないまま就職してしまうかと思ったからです。
けれども雇用保険説明会に参加して再就職手当は早期に再就職した時に支給される支援金だと知り、退職後はすぐに雇用保険の受給手続きをした方が良いと思いました。
再就職手当とは??
再就職手当とは雇用保険基本手当の所定給付日数の3分の1以上の支給をに残して、安定した職業に就き、支給条件をすべて満たした場合に、再就職手当の支給を受けることができます。
(※所定給付日数とは雇用保険を受給出来る日数のことで、退職のしかたや雇用保険を掛けた年数年齢によって変わってきます。)
再就職手当の支給額は
所定の給付日数の3分の1以上を残して就職した場合は、支給残日数の60%
所定の給付日数の3分の2以上を残して就職した場合は、支給残日数の70%
上記に基本手当日額を掛けて得た金額になります。
(※基本手当日額とは、原則として離職する直前の6ヶ月間に支払われた賃金の合計額を、180で割った金額のおよそ80%から45%になります。)
再就職手当の条件にはいくつかあります。
再就職手当の条件
・支給残日数が3分の1以上あること
・1年を超えて勤務すること
・待機満了日後の就職であること
・待機満了日1か月間については、ハローワーク等や届け出のある職業紹介業者などの紹介による就職であること(転職サイトや情報誌での自ら直接応募でなく紹介であること)
・離職前の事業主に再び雇用されたものではないこと
・就職目前3年以内の就職について、再就職手当や常用就職支度手当を受けていないこと
・受給資格決定前から採用が内定していた事業主ではないこと
・原則、雇用保険の被保険者要件を満たす条件での雇用であること
※待機満了日とは、雇用保険説明会に参加してから7日間の失業状態のことです。
待機満了日1か月間については、ハローワーク等や届け出のある
職業紹介業者などの紹介による就職であることなんだね。
上記の条件が合えば再就職手当を申請することが出来ます。
再就職手当の申請手続き
再就職手当の申請期限は、就職日の翌日から1か月以内です。
本人が来所できない場合は、郵送または代理人(委任状が必要です)により提出することが出来ます。再就職手当を申請する場合は、以下の書類をハローワークへ提出します。
①再就職手当支給申請書(就職先の事業主の証明が必要)
②雇用保険受給資格証
③その他、ハローワーク等の求める書類
次は就業促進定着手当給付制度について解説します。
就業促進定着手当の条件について
再就職手当の支給を受けた人が直前の賃金に比べて、再就職先の賃金が低下した時給付される制度があります。就業促進定着手当です。
就業促進定着手当とは??
就業促進定着手当とは早期に再就職して再就職手当の支給を受けた人が、引き続きその再就職先に6か月以上雇用され、かつ再就職先で(同じ事業主に)6か月の間に支払われた賃金が雇用保険の給付を受ける直前の賃金に比べ低下している場合、かつ雇用保険に加入しているのが条件で就業促進手当金を受けることが出来ます。
就業促進定着手当の申請の手続き
申請について、申請期限は就職日から6か月経過した日の翌日から2か月以内です。
以下の書類を提出します。
①申請書
②雇用保険受給資格者証
③出勤簿の写し、賃金台帳の写し、ハロワーク等の求める書類
就業促進定着手当は再就職手当をもらい早期に再就職し、そして離職前の賃金より低下した条件なので対象者が少ないケースかもしれませんが知っておくと良い制度ですね。
まとめ
今回は再就職手当と就業促進手当金の2つの制度、早期に再就職を決めた時に支給される就職支援金について解説しました。
雇用保険を申請したあと、早期に再就職出来た時は再就職手当を受給することが出来て、もし再就職で賃金が低下してしまった時も就業促進定着手当を受給出来ます。
一日も早い再就職を促しているため、再就職の後押しをする再就職手当や就業促進定着手当などの制度があるんだと思いました。
雇用保険説明会に参加しこの制度を知ることができ、この制度があるのなら失業したらすぐ雇用保険の受給手続きをした方が良いと思ったんです。
人によってそれぞれ条件があり変わってくるので、ハローワークで確認してもれがないように手続きして受給しましょう。